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歯周病ってどんな治療するの?

前回歯周病はどんな病気なのかお話しさせていただきました。

では実際どのように治療していくのでしょうか?


1,検査

プローブというメモリのついた器具で歯と歯肉の間の隙間を測っていきます。歯周病の進行程度や炎症の状態を検査します。

歯と歯茎の隙間のことを歯周ポケットと言います。

3mm以内は健康な歯茎

4~6mm は中等度の歯周病

7mm以上は重度歯周病です。

必要に応じてレントゲン撮影を行います。

歯茎の中は見えないので骨の状態を知るには必要です。


2,歯ブラシ指導をする

『時間ないしすぐに汚れ取ってよ』と思われるかもしれませんが、ご自身の歯ブラシが一番重要です。毎日、歯医者に来てクリーニングするなら話は別です。しかしそれは現実的ではありません。汚れは食事の度につきます。それなのでいくら歯医者で綺麗にしても、ご自身のケアが間違っているとすぐ汚れは溜まっていきます。歯周病の治療は私たち治療する側がいくら頑張ってもご自身のケアが出来てないといい結果を生みません。治療してもらうというより、一緒に治していくという意識を持ってもらうことが非常に重要です。

また歯ブラシといっても皆んなが皆んな同じケアをすればいいわけではありません。お口の中の状態によって歯間ブラシのサイズや使い方、フロスの使い方、歯磨き粉の種類、使い方は変わって来ます。その時の状態にあった指導を衛生士が行なっていきます。


3,見える歯石を取る

まずは見える汚れを超音波の機械などで取っていきます。

汚れのつき方によっては1度で取りきれない場合もあります。その場合は回数を分けて行います。(常に何回もかかるわけではありません。一度で取れる方もいらっしゃいます。最初にお口の中を見せてもらった時にある程度の回数はお伝えします)


4, 2回目の検査

歯ブラシの改善、見える歯石が取れると腫れていた歯茎は引き締まります。そうすると歯周ポケットの数値は改善します。また引き締まることによって、今まで見えていなかった歯石が見えるようになります。


5,見えてきた歯石を取る

今まで見えなかった歯石が見えてきた場合は再度、歯石を取ります。ここで重要なのは、私たちは主に見える歯石をとっていくということです。歯肉の中を透かして見ることは出来ないので、歯肉が引き締まり、見えなかった歯石が見えるようになったら、また歯石を取り、また歯肉が引き締まり、見えなかった歯石が見えるようになり、、、、

これの繰り返しで、汚れを取り切ったらそこで初めてメインテナンスに移行します。


6, 3回目の検査

ある程度歯石を取ったところで再度検査を行い、歯周ポケットの状態を確認します。ここで、まだ深いポケットが残存する場合、短期間のメインテナンスに移行するのか、積極的にアプローチをして歯周外科や再生療法(失われた骨を再生する方法)に移行するのか歯科医師、担当歯科衛生士、患者さんで相談して決めていきます。

 

なんとなく歯周治療の流れをおわかりいただけたでしょうか?

歯周治療は状態によって、かかる回数、期間、治療内容は全く異なります。

1回でメインテナンスに移行する方もいれば年単位で治療が必要になる方もいらっしゃいます。

最近歯医者行ってないなーという方はまずはご自身がどのような状態なのか把握することが大事ですので一度歯医者に足を運んでみてください!!